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慶應義塾體育會空手部

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会長挨拶

 昨年奈藏宣久前会長からバトンタッチを受けました奈藏稔久でございます。会員の皆様にはこのHP上では初めてのご挨拶となります。

 

 前会長は空手部90周年記念行事、会費改定、三田空手会の一般社団法人化といった多くの、しかも会、空手部の存在意義、持続性の根幹に関わる大事業を企画し、そして実行に移されました。就中、一般社団法人化は三田体育会41部の先陣事例であり、文字どおり福澤先生の「自我作古」を体現した画期的なものであります。私は基本的に前会長が実現された改革路線を継承しつつこの会の発展を図ってゆきたいと思います。

 ここで改めて三田空手会の目的を確認しておきます。当会は空手部が体育会に承認された1932年に、それまで一体となって活動してきた学生、卒業生がいわば自動的に「現役」と「先輩」に分かれた時を以て発足したものです。時を経て一般社団法人となり、活動目的は精緻に再構成されました。が、要約すれば(1)現役部員の支援、(2)空手の普及発展に寄与、(3)会員相互の親睦、であり、これは不変の三本柱ともいえましょう。

 

 しかし時代の変遷とともにこれら三本柱の中身、それを取り巻く環境は激変しています。とるべき対応は多岐に亘ります。

 

 とりわけ(1)についていえば学生スポーツの現状は、大部分の会員の皆様の理解、想像を遥かに超える「専門化」が進み、本塾部員の主要大会優勝の確立は極小化しつつあります。いうまでもなく本塾の目的は気品の泉源、知徳の模範たらんことを期し、・・・・以て全社会の先導者たらんとするものであり、体育専門学生養成所ではありません。でもそれを理由に自らの戦績不芳をEXCUSEしたり、敗戦をJUSTIFYしていたのでは体育会空手部員の、そしてルーツ校の矜持が問われます。100周年に向かって極小化されたチャンスの中で、他流派を積極的に取り入れた船越先生、その他諸先輩の広く柔軟な心に倣って、良いものを取り入れ如何に優勝を実現するか、本会は全力を挙げて取り組むときに来ています。

 

 (2)についていえば木曜会、火曜班、土曜クラブ等々、歴史と進取の気性を体現した、他の追随を許さない素晴らしい取り組みが継続、発展中です。これに加えて2020年東京オリンピックへの空手の追加種目採用が決定すれば、発展と変革の素晴らしい世界が眼前に展開されます。この空手オリンピックム-ブメントの中核を担うのは紛れもなく本会会員であります。できるだけ多くの会員の皆様が、それぞれの立場でこの活動にご協力いただくことが、日本発の礼節を重んじる武道が、その心を堅持したままでオリンピックスポーツとして開花することを可能にするのです。

 昭和4年卒、故小幡師範の言葉「空手がスポーツ化したのではない。空手が包含しているスポーツ性が表出したものである」を思い出し、「一生涯使うことがないであろう技法を一生を賭けて磨き、追求する」生涯空手とオリンピック空手の見事な両立を多くの会員の力で実現してゆきましょう。

 

 (3)については様々な場面で、昭和50年卒以降の会員、とりわけ平成卒業の会員の活躍、参加が顕著です。長幼の序を重んじつつ、(1)、(2)を実現するための土台となるべき「会員相互の親睦」を、多様化の現代、如何に実りある形で実行するのか、うれしい兆候が感じられます。若手会員のさらなる発案、改革案を心待ちにしています。

 

 蝮谷で、三田で、信濃町で、小金井で、そして湘南、志木、ニューヨークで、そして又試合場で、喜びと悔しさと苦しさで流した汗と涙の思い出を共通項に、そして嘗て部員ではなくとも本塾空手を愛し、支えてくださる会員の皆様、全員でこの会を更に更に発展させていきましょう。

 

 

2016年2月9日

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