初の海外挑戦を終えて
- keiokaratemanager
- 10月18日
- 読了時間: 3分
今回、WKF(世界空手道連盟)主催 のシリーズAというオープン大会に出場させていただき、3位を獲得することができました。
きっかけはOGである尾野先輩に、国際大会に挑戦できることを教えていただいたことでした。かねてより出場したい思いがあり、秋シーズンの学連団体形という選択肢もある中で、私のわがままで個人に専念させていただきました。
監督、コーチ、先輩方、同期の支えがあり、念願叶って挑戦することができました。本当にありがとうございました。
個人形に専念させていただいたこともあり、結果にこだわり、絶対に勝つという強い気持ちで同大会に臨みました。また、三田空手会からもご支援いただきました。皆様の応援を無駄にすることはできないと、強い覚悟で稽古に励んでまいりました。
手ぶらで帰ってきたら、たくさんの先輩方や同期に伝えた覚悟が偽物だったと思われるのではないか、物井聖那はその程度なのかと思われるのではないか、というプレッシャーでいっぱいで押し潰れそうにもなりました。
しかし、目先の課題に真摯に取り組み、勝てる形に一歩ずつ近づいていこうと決めて突き進んでまいりました。
思い残すことはなく、完璧な準備とコンディションで臨んだ試合当日。初めての国際大会の雰囲気を噛み締め、緊張とプレッシャーと同時に楽しさを感じていました。ようやく、世界に自分自身の形を見てもらえるという喜びも入り混じり、とても不思議な気持ちでした。
初戦から緊張したものの柔らかさを意識したクルルンファで、地元マレーシアの選手と0.3点差という僅差を制しました。そして、予選トーナメントを制し、準々決勝ではベネズエラの選手に勝利し、準決勝では日本のナショナルチームの岡本選手と戦い敗れました。予定より1時間半押して迎えた3位決定戦では、身体の疲労も溜まってきた中、気持ちを切らさずに臨み、中国の代表選手とわずか0.1点差の勝負制し、何とか3位を獲得することができました。
試合を終えて3つ感じたことがあります。
まず、海外選手の空手への取り組み方に脱帽しました。こんなにたくさん空手を愛してやまない人達がいて、空手に真摯に取り組む人達がいることに感動を覚えました。そして、これこそがスポーツ選手・武道家の精神だと感じました。
自らの競技を愛し、誇りと感謝をもって打ち込み続ける姿こそ、大切なものだと学びました。
次に、気持ちの乗っている形というのはなににも変えがたい強さがあるということも知ることができました。正直、今回の大会では技術的に負けている試合もあり実力で3位になったとは言い難いです。
しかし、勝ちたい、魅せたい、伝えたい、こういう気持ちが乗っている形を打てたからこそぎりぎりを制することができたのだと感じています。
気持ちが乗った形というのは、審判の気持ちも動かし、そして観客の気持ちをも動かす。審判が人間であるというのはこういう意味もあるのではないかと感じました。
最後に、普段の行いの積み重ねの結果が試合であるということを身をもって感じることができました。もちろん普段の行いの全てが試合の結果に現れるかといえば、そうではないと思います。しかし佇まいや一挙手一投足、形の一つの表情をとってもこれまでどのように練習に取り組んできたかが伝わるものだと感じました。
普段の行いや考えていることをもっと研ぎ澄ませて、試合に繋げたいと思いました。
これらの学びをしっかりと胸に留め、次のシリーズAは必ず金メダルを持ち帰ってきます。
これからもご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。







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