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4年間の集大成、早慶戦に挑む

  • keiokaratemanager
  • 2025年12月3日
  • 読了時間: 3分

経済学部4年 島 颯

入部してからの4年間を振り返ると、本当にあっという間だったと感じます。しかし、同時に、この部活で過ごした時間は、かけがえのない濃密な時間でもありました。練習のある日は道着に袖を通し、汗と涙、そしてときに血を流しながら、ひたすら「強くなる」という目的に向かって歩み続けてきました。


入部したばかりの頃は、技のひとつひとつがぎこちなく、上級生たちの気迫に圧倒される毎日でした。それでも一歩でも追いつきたい、一瞬でも多く先輩方と肩を並べたいという思いで、気づけば毎日遅くまで道場に残り練習するようになっていました。技術だけではなく、身体の使い方、試合での駆け引き、そして何より空手家としての姿勢を、先輩方はその背中で示してくれました。気がつけば自分も、誰かに背中を見せる立場へと変わっていました。


その中で、最も大きな試練となったのが、3年次に負った膝の怪我でした。練習中の一瞬の接触、ほんの小さなズレが、大きな痛みにつながりました。「すぐに治るだろう」と楽観的に構えていた僕に突きつけられた診断は、試合はおろか本格的な稽古すら難しいという現実でした。


痛みだけでなく、心のやり場のない悔しさが常に付きまといました。仲間たちは前へと進んでいるのに、自分だけが取り残されていく。そんな焦燥感が胸に突き刺さるように重くのしかかりました。練習を見学するだけの日々は、思っていた以上に苦しかったです。拳を握りしめるたびに、「なぜ自分だけ」と何度も心が折れかけました。


それでも支えてくれたのは、仲間、指導者、そして家族でした。「待っているから」「戻ってきて一緒に戦おう」と、何気ない言葉がどれほど背中を押してくれたかわかりません。リハビリは地味で単調で、先が見えない日々でしたが、それでも一歩ずつ、できることを積み重ねていきました。少しずつ膝が動くようになり、動きが戻り、やっとの思いで道場に帰ってこられたとき、胸の奥から込み上げてきた感情は、今でも忘れられません。


自分は強くなるために空手を続けてきたはずなのに、いつの間にか「強くありたい」と願う自分の心こそが、一番鍛えられていたのだと気づきました。


そして迎える最後の舞台、早慶戦。

この試合は、単なる一戦ではありません。

大学の意地と誇りがぶつかり合う伝統の舞台であり、僕にとっては4年間の集大成を懸けた最終戦です。


ここまで積み上げてきたものをすべて出し切る。

仲間の思いを背負い、支えてくれた全ての人への感謝を拳に込める。

それが僕がこの早慶戦で果たすべき役割です。


膝に不安がないわけではありません。試合が始まれば怖さもあるでしょう。でも、その怖さを乗り越えるために努力してきました。この4年間、自分は何かを犠牲にしてでも勝利を目指し続けてきた。その証明を、最後の試合で見せたい。


勝って終わる。

ただそれだけです。


僕の空手人生の中で、この4年間は最も濃く、最も多くのことを学んだ時間でした。技術だけではなく、仲間を信じること、自分を見失わないこと、立ち上がり続けること――そのすべてが、これから先の人生でも力になると信じています。


道着に袖を通すのはこれが最後かもしれません。

試合場に立つのもこれが最後かもしれません。

だからこそ、この瞬間を噛み締め、最後まで全力で戦い抜きます。


応援してくれる全ての人へ。

僕はあなたたちのおかげでここまで来られました。

だからどうか、最後の一瞬まで見届けてください。


日曜日、早慶戦。

僕のすべてをこの試合にぶつけます。

 
 
 

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